会員限定ニュースレターvol.12発行のお知らせ

日頃よりゲーム保存協会をご支援いただき、誠にありがとうございます。
会員の方に活動内容をお届けする会誌・ニュースレター GPS News vol.12を発行いたしましたので、お知らせいたします。
12/11(金)付にて、会員の皆さまへ郵送で発送しております。

今回のニュースレターは、今年イベントが開催できなかった代わりに立ち上がったプロジェクトの嬉しいお知らせや、保存作業のプロセスを紹介した記事など、当協会の今の活動がわかる、内容盛りだくさんな全12ページです。
最新号PDFは、デジタル図書館にもアップしておりますので、ぜひご覧ください。

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※サポーター会員限定コンテンツ>全会報・限定冊子からアクセスいただけます

デジタル図書館では、会員限定で配布しているニュースレターGPS Newsの一部を一般公開しています。まだサポーター会員になっていない方も、当協会の活動を知っていただき、ご支援いただく機会となれば幸いです。

 

【予告】2017年イベント講演 Webを会員限定で12月中に公開予定

2017年夏に開催された「伝説のゲームクリエイターに聞く」第2弾、木屋善夫さん、山根ともおさん、新井創士さんをゲストにお迎えしたイベント講演のWebコンテンツを現在制作中!12月中に会員限定で公開予定です。
公開出来次第、ホームページやSNSでお知らせしますので、
お楽しみに。

ゲーム文化の歴史や、保存活動を皆様に知っていただくことも、大切な保存活動の一環です。当協会の保存活動は、すべて皆さまのご寄付ご支援によって支えられています。
今後も真摯に活動を継続してまいりますので、今後ともご支援いただけますよう、よろしくお願いいたします。

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月250円からご支援が可能!会費月払い、都度ご寄付ができるようになりました

日頃よりゲーム保存協会の取り組みをご支援いただき、ありがとうございます。
年末の忙しい年の瀬、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
このたび、サポーター年会費の支払い方法、都度寄付のご支援ができるようになりました。

保存作業は、もの、人、そしてお金が必要です。
ボランディアがいても、専用器材や消耗品は買わなければなりません。また、週に何日も続く作業を100%無給でできる余裕のある人は少なく、労働の対価となる賃金がなければ活動の継続できません。
大量のゲーム資料を保存し、公開するにはそれを支える最低限の人件費や委託費が必要です。

ゲーム文化を未来へ遺すため、ご無理のない金額で構いませんので、ぜひ当協会へのご支援をご検討いただけますと幸いです。

 

サポーター年会費に「月払い」が登場

クレジットカードによるお手続きで、年に一回まとめてお支払いの他、月々毎にご無理のない金額でご継続いただける月払いが可能となりました。
1口あたり月250円、毎月お茶一杯分のご支援を継続いただくことで、大切なゲーム資料を救うことができます。
※銀行振り込み、コンビニ払いの方は対象外となります。ご了承ください。

また、既にサポーター会員になられている方には、会費の更新時期に事前に確認のメールをお送りする他、マイページからいつでもお支払い方法を変更できますので、ぜひご希望のプランをお選びください。

 

■新規サポーター登録をご検討いただける方


■既にサポーター会員で、プランをご検討いただける方

 

都度ごとのご寄付が可能になりました

すでにサポーター会員で、会費金額の設定を変えずに追加のご寄付がしたいという皆さまには、お好きな時に追加のご支援をいただける「都度寄付」のお受付が可能になりました。
「特別なことがあったから、ゲームのために寄付を追加して活動を応援したい」という時には、マイページの「支払い関連の管理」より、会費を変えずに追加のご支援がいただけます。

 

ゲーム保存活動は皆さま一人ひとりのご支援によって支えられています。
日本のゲーム文化を100年先の未来に遺すために、皆さまからのご寄付ご支援は大切に使わせていただきます。
今後の保存活動を続けていくためにも、今後も当協会へのご支援・ご協力のほど、よろしくいたします。

フランス姉妹団体「リュドテーク」の活動と連携

ゲーム保存協会の理事長ルドンはフランス出身で、その縁もありフランスのゲーム協会「リュドテーク」(正式名称:La Ludothèque française 【ラ・リュドテーク・フランセーズ】)と協力関係を結んでいます。
「リュドテーク」の活動と、当協会との連携についてご紹介します。

 

今や映画は人類の大切な芸術作品で、残すべき文化のひとつになりました。でも100年前、映画は堕落した娯楽の一種だと考える人もいて、作品の保存が必要と考える人は少なかったのをご存知ですか?
フランスでアンリ・ラングロワという人が1930年代に映画を残すべき芸術作品として資料整理やカタログ化を進めたてできたのが、シネマテークです。今や映画監督らが古い作品から学ぶことは一般的なことになりました。
フランスでは昔から、物を残し、それを共有し、次の作品を生む原動力とする「文化の継承」や「循環」を、当たり前のことと考え実践する社会風土があります。そして今、ゲームがこの継承の対象になっています。

フランスではゲームが、映画や漫画と並んで第10の芸術と呼ばれています。90年代にはゲームの納本制度もできて、フランス国立図書館(BnF)では研究者への資料提供や、定期的なコンフェランス、展覧会の開催がはじまっています。
ゲーム保存の先進国になりつつあるフランスですが、それでも、納本による収蔵が始まる前の古い作品については、国の取り組みが遅れています。
フランスにはフランス独自のフランス産ゲームの歴史がありました。手遅れになる前に何とかしてその歴史を残したいと考えるフランスの仲間たちが立ち上げたのが「ラ・リュドテーク・フランセーズ」です。

ルドン理事長と「リュドテーク」のメンバー

ルドン理事長と「リュドテーク」のメンバー

80年代、ゲームを作っていた国というとアメリカや日本が目立ちますが、欧州ではイギリス、フランス、ドイツがそこに続きます。当時の日本はアメリカのゲームへの注目度が高くヨーロッパの作品には無関心でしたが、ヨーロッパにはヨーロッパの独自のゲーム文化がありました。
ゲーム保存協会のことを紹介したドキュメンタリーを見て「フランスでも同じような活動をしたい」と連絡が来てから、私たちは日本とフランスで、同じようにゲーム資料の保存に取り組む姉妹団体として活動を続けています。

リュドテークの名称は、シネマテークへのオマージュで、Ludoはラテン語でゲームを示し、映画のようにゲームを作品として集め保存する場所という意味です。2017年に正式に団体として設立、現在、活動方針の意思決定に直接関わるメンバーが9人います。
リュドテークが大きくゲーム保存協会と異なる点は、リュドテークが物理的なコレクションを持たない点にあります。日本のゲーム保存協会では保存作業を進めるために、ゲームを物理的に一か所に集めるアーカイブ室がありますが、リュドテークにはそれがありません。というのも、フランスのゲームコレクターは保存活動に非常に積極的なため、進んで保存作業に協力してくれます。ゲームを一か所に集めなくても、データの保存とデジタルアーカイブが作れる環境です。

80年代を中心としたフランス産ゲームの総数は3,000本程度。日本と比べればかなり小規模で、コレクターのこうした参加があれば、そのすべてを保存することも不可能ではありません。
現在、ゲーム保存協会とリュドテークは手を組んで、技術面での協力はもちろん、グローバルなゲームカタログの作成に進んでいます。リュドテークが持っているアーカイブ先進国ならではのカタログ化のノウハウや、フランス国立図書館をはじめとした公的機関との関係など、これからの密な連携が期待されています。
ルーブル美術館を見るとわかりますが、これまでの歴史でフランスが他国に先駆けてアーカイブを進めたことから、様々な遺物が芸術としての地位を確立するケースが多々あります。ゲームに関しても、まずフランスが動くことで、他国にも保存の気運が高まればと期待しています。

フランス産のゲーム

アナザーワールド(Amiga 500版)1991年

アナザーワールド(Amiga 500版)1991年

時間の鳥を求めて(Amiga 500版)1989年

時間の鳥を求めて(Amiga 500版)1989年

ブラッド船長の箱舟(Atari ST版)1988年

ブラッド船長の箱舟(Atari ST版)1988年


ゲーム保存協会ニュースレター GPS News May 2020 vol.10 記事より