ゲーム保存協会・広報担当です。
ご挨拶が大変遅くなりましたが、昨年は当協会への多大なご支援をありがとうございました。
今年は当協会・設立10周年。引き続き活動に邁進してまいりますので、本年もご支援のほどよろしくお願いいたします。
日頃よりご支援いただいている会員の皆さまへ感謝の気持ちを込めて、2017年7月22日(土)に開催された特別講演「伝説のゲームクリエイターに聞く第2弾」と同日開催された展覧会「ファルコム黎明期」を会員限定で公開いたしました。
昨年12月に予告してから、お待たせしておりました。
イベント当日は、全29作品の実物パッケージを作品説明とあわせて展示いたしましたが、今回Webコンテンツ化するにあたり、時間をかけてパッケージ画像の修復作業を行っております。会場で実際にご覧になった方も、改めて大きなパッケージ画像をご覧いただくことで、違った感動が味わえるのではないでしょうか。
遠方でイベントに残念ながら足を運ぶことができず、都合がつかなかった方、当協会の活動を知らなかった方でも、ご自宅のWeb上でゆっくりご覧いただけますので、どうぞお楽しみください。
デジタル展覧会
ファルコム黎明期-初期のゲームソフトを振り返る-
日本ファルコム株式会社は、1981年3月に設立され、現在でも「イースシリーズ」「軌跡シリーズ」等で多くのファンを持つ老舗メーカーです。
設立当初はコンピューター導入のコンサルティング等を行っていたが、同年7月に米国アップル社の公認代理店として「コンピュータランド立川」を設立、アメリカから輸入したハードウェアと共にビジネスソフト/ゲームソフト類の販売を行っていました。そうした中、コンピュータランド立川の顧客が持ち込んだゲームソフト類を店頭で販売し始めたのが、現在のゲームソフト開発を行う日本ファルコムの源流となっています。
今回公開したコンテンツでは、イベント当日に展示した、貴重な第一弾のゲーム作品「ギャラクティック・ウォーズ1」や「ぱのらま島」などの貴重な初期作品の修復バッケージ画像を作品説明とあわせてご覧いただけます。
日本ファルコムの黎明期となるゲームに興味がある方は多くとも、実際にプレイされたことがある方はあまり多くはなく、あまり情報を得る機会も少なかったのではないでしょうか。ぜひこの機会にご覧いただき、作品への理解を深めていただければ幸いです。
→【会員の方】デジタル展覧会を見る(要ログイン)
デジタル図書館>サポーター会員限定コンテンツ>2017年 特別展示「ファルコム黎明期」からご覧ください。
一般の方は、新規サポーター登録で当協会にご支援いただくことで、会員限定コンテンツをご覧いだけます。
【展示作品】
- ギャラクティック・ウォーズ1〔銀河戦争〕
- コンピュータ・ザ・ゴルフ
- スーパー四人麻雀
- コスモファイターⅡ
- バードランド
- ホラーハウス
- ぱのらま島
- 女子大生プライベート
- モンスターハウス
- SSGN潜行特攻作戦
- スーパーホロスコープ漢字版
- 異次元からの脱出
- 狂気の館 〔ホラーハウスⅡ〕
- デーモンズリング 〔魔王の指輪〕
- 北の脅威
- ドラゴンスレイヤー
- アステカ
- ザナドゥ 〔ドラゴンスレイヤーⅡ〕
- ザナドゥ・シナリオⅡ
- ロマンシア 〔ドラゴンスレイヤーJr.〕
- 太陽の神殿 〔アステカⅡ〕
- イース
- ドラゴンスレイヤーⅣドラスレファミリー
- ソーサリアン
- イースⅡ
- シナリオVol.1 〔ソーサリアン追加シナリオ〕
- ユーティリティーVol.1 〔ソーサリアン・ユーティリティー・ディスク〕
- シナリオVol.2 〔戦国ソーサリアン〕
- シナリオVol.3 〔ピラミッドソーサリアン〕
※Web公開およびパッケージ修復の観点で、一部当時の展示と異なる機種のパッケージ画像を掲載しているものがこざいます
2017年特別講演 「伝説のゲームクリエイターに聞く」第2弾公開中
ゲスト:木屋善夫氏、山根ともお氏、新井創士氏
展覧会で作品理解について深めた後は、イベント当日行われた特別講演「伝説のゲームクリエイターに聞く第2弾」のコンテンツもあわせてご覧になってみてはいかがでしょうか。
スタープログラマーとして名を馳せたゲームプログラマーで当協会・名誉会員の木屋 善夫さん、同社でグラフィックデザイナーを担当した山根 ともおさん、そして、当時から親交のあったログイン元編集長・新井 創士(ほえほえ新井)さんのお三方をゲストに招いた講演を一言一句、文字で記録したものをWebコンテンツとしてご覧いただけます。
当日映写スライドや、後半は貴重な「ギャラクティック ウォーズ1」「ぱのらま島」のゲーム動画など、3時間以上に渡るイベントの臨場感を再現したボリュームたっぷりのコンテンツです。
デジタル図書館>サポーター会員限定コンテンツ>2017年 特別講演 からご覧ください。
当協会では、ゲーム作品を作った人の足跡を記録し、証言を記録し、後世に残すことを目的として、ゲームクリエイターの方をゲストにお迎えし年に1回イベント講演「伝説のゲームクリエイターに聞く」を開催しています。
2020年は残念ながらコロナ禍の影響で開催を見合わせましたが、イベント講演はサポーターの皆さまによるご寄付・ご支援にによって実現しています。
保存活動は、完全無償のボランティアがいても、工具や器材の購入、また週何日も続く作業を完全に無給でできる余裕のある人は少なく、お金がなければ活動は継続できません。
国や企業からのサポートもまだ不足しており、皆さまからのご支援が少しでも必要です。
未来へゲーム文化と歴史を遺し、多くの人に伝えることができるよう、当協会への活動ご支援をご検討いただけますと幸いです。