6月も半ば、夏の訪れを感じる季節となりました。
本日は、毎年恒例夏のゲーム保存協会主催イベントのお知らせです。
昨年はプログラマー日高徹氏をゲストに、多くの方のご参加をいただいた定例イベントですが、今年はなんと3名の豪華ゲストをお迎えし、ゲーム史に名を残す名作ゲーム制作の裏側や当時の雰囲気などを語っていただきます。
ゲーム保存協会特別講演「伝説のゲームクリエイターに聞く」第2弾
【ゲスト】 (司会・ゲーム保存協会 福田卓也)
ゲームプログラマー 木屋善夫 氏
グラフィッカー 山根ともお 氏
ログイン元編集長 新井創士 氏 (ほえほえ新井)
【日時】 2017年7月22日(土)14:00時~17:00時
【場所】 マイステイズ御茶ノ水コンファレンスセンター
東京都千代田区神田淡路町2-10-6、地下鉄丸ノ内線淡路町駅下車徒歩3分
【会費】 無料(要予約)
※同日同講演会場横の会議室にて当時のソフトパッケージなど貴重な資料を展示する「ファルコム黎明期―初期のゲームソフトを振り返る―」展(無料)を同時開催しております。こちらは13:00時から17:30時までの開場となりますので、講演の前にぜひ足をお運びください。
今回のイベントは、名作「ドラゴンスレイヤー」シリーズ(ザナドゥ、ソーサリアンなど)の生みの親としておなじみの木屋氏、「ザナドゥ」、「イース」、「エメラルドドラゴン」、「天外魔境Ⅱ卍MARU」など数多くの名作で秀逸なグラフィックを作り続けた山根氏の2名から直接お話を伺う非常に貴重な講演です。さらにログイン編集長として当時のゲーム業界をみてきた新井氏のトークで、他では聞くことのできないディープな80年代ゲームの舞台裏を見て行きます。
会場は秋葉原からほど近い「マイステイズ御茶ノ水コンファレンスセンター」。今回の講演は席数が限られております。参加ご希望の方には事前の予約をお願いしております。
・ゲーム保存協会サポーター会員の皆様には前方優先席のご用意がございます。
・それ以外の一般のお客様は、後方一般席でのご案内となります。
一般席の予約は、まず以下のフォームより必要事項を送信願います。
サポーター会員様のお受付終了後7月初旬に、空席状況に応じフォームを送信いただいた順番に、一般のお客様のお受付をさせていただきます。予約者番号をメールにてお知らせいたしますが、応募者多数の場合はご希望に添えずお断りをする場合がございますので、あらかじめご了承ください。
現在満席
サポーター会員として年会費の納入をいただきますと、前方優先席をご用意できます。
また、サポーター特典として、お一人さま一つに限り、お好きなゲスト1名に質問をしていただけます。この他、各種パーティーやゲーム保存協会作成オリジナル冊子のプレゼントなどがございますので、この機会にぜひ、サポーターとして当協会の活動にご参加ください。
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当日、皆様と会場でお会いできることを楽しみに、たくさんの方からのご予約をお待ちしております。
NPO法人ゲーム保存協会
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ファルコム黄金期の歴史的資料を寄贈いただきました
日本マイコンブーム時代から現在まで、良質なゲームを作り続ける老舗メーカーの日本ファルコム株式会社様。このたび、80年代のPCゲーム黄金期にファルコム社内で活躍したというユーザーサポート用フロッピーディスクのデットストック一式を寄贈いただきました。
当協会に今回寄贈されたディスクは、今年発売から30周年を迎えるイースをはじめとしたフロッピー計262枚。これらのディスクは、ゲームを買ったユーザーが初期不良やバグなどの問題でゲームを通常通りに遊べなかった際、交換に配られたものです。つまりどのタイトルも全ての問題を修正した最終版データが記録されています。また、交換用の新品ですから、全てユーザーによるデータのセーブがない書き込みなしの状態です。
日本ファルコム株式会社様といえば、魅力的なゲームを作っているだけでなく、そうした社内の歴史も大切にしているというイメージがありますが、今回寄贈いただいたディスクも、社内できちんと保管されていたことが伝わってくる大変良好な状態です。日本のゲーム史を盛り上げてきたファルコムの貴重な歴史資料として、262枚のディスクたちは今後、ゲーム保存協会のアーカイブ室の中で長期保存されます。
当協会のアーカイブ室は温度と湿度を365日管理し、日光や磁気など資料を痛める危険性のあるものを排除した専門ルームです。資料の劣化を抑えるために株式会社資料保存器材様と開発したフロッピーディスク専用保存容器の中に資料を移し、次世代に伝えて行けるよう現物を保管します。さらに、劣化によるデータの完全消失を防ぐため、専用機器を使いフロッピーの中身をデジタル化。2段階の保存作業で資料の消滅を防ぎます。
今回の寄贈は、私たちにとってとても意味のあることです。ゲームを作る側である日本ファルコム株式会社様からの当協会の活動に対する信頼にしっかり答えていけるよう、これからも1日でも長く、そして1つでも多くの歴史資料を保存していきたいと思います。
アーカイブ室は現在、一般公開に向けての準備中です。ゲームの歴史を学ぶ研究者や、次世代のクリエイターのために活きたアーカイブを目指し全力で活動していますが、まだまだ準備にかかる人や物資が足りない状況です。1万点以上の80~90年代PCゲームソフトを保管するアーカイブ室、一般公開を実現するには皆さんからのご支援ご協力が必要です。ぜひ活動にご参加ください。
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ゲーム保存協会 ルドン
撮影 ニコラ・ダティッシュ(Nicolas DATICHE)
ホームページがリニューアルされました
春の陽気が待ち遠しい今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。ゲーム保存協会では日々、劣化の危機に瀕する貴重な資料の保存を続けておりますが、この度、協会の活動を皆様にお届けする大切な窓口でもある公式ホームページをリニューアルいたしました。
保存活動は地味な作業が多く、以前から、実際にどんなことをしているのか、どんな団体なのかがわかりにくいとのご指摘を多数いただいておりました。そこで今回、活動内容をわかりやすくお伝えし、より多くの方に参加していただきやすいよう、ボランティア・スタッフらとともに最初の窓口となるホームページを改良。
綺麗で見やすいデザインにしただけでなく、日本のゲーム文化を広く世界にアピールできる5か国語のマルチ・ランゲージ対応。また、どこからでもニュースが見やすいよう携帯端末にも最適化した他、ご寄付ご参加を検討くださる皆様に安心してお使いいただけるようセキュリティーも強化いたしました。
日頃お問合せの多かった、サポーター会費のクレジット払いも導入。ホームページから、最新の活動の様子や過去のニュースの閲覧が簡単にでき、活動内容をご確認いただいた上で安心してご参加いただけるようになりました。
これからもゲーム保存協会の地道で真摯な活動の様子を多くの方にお伝えできるよう努めますので、是非よろしくお願いいたします。