Tōru HIDAKA

日高 徹(ひだか とおる)
1949年、栃木県宇都宮市出身
プログラム技術者
ライター

デビュー作:
ホーンテッドケイブ (カーメイト)1984年

主な作品:
マジックガーデン (エニックス)1984年
ガンダーラ (エニックス)1987年

主な書籍:
マシン語ゲームプログラミング (アスキー出版局)1985年


本人からのメッセージ:
おそらく80 年代のゲーム開発者に「文化的価値あるものを制作している」という意識はゼロだったと思います。しょせんは時代が生んだあだ花…いや花も咲かない枯れすすきとなった幾多の作品は、使い捨てのアイデア商品のように世に出ては消え去っていったのです。それは文化というより、未知の分野に対する興味と期待が作り出したシンフォニーのような空間でした。

こんな時代背景をも含めて『後世に伝えるべき文化遺産』として保存活動に取り組むことは、風車に立ち向かうドン・キホーテのような夢とロマンを感じます。

とはいえ拙作品もその対象となり得るとなると、直接的に応援するのは過去への自画自賛のようで躊躇してしまいます。このジレンマの中で、こうして側面から協力できることはうれしい限りです。業界全体からすれば片隅の情報ですが、協会の発展に役立つ資料の一部になれれば幸いです。


略歴:
自動車用品営業業務の傍らプログラミングを独学で習得し、処女作「ホーンテッドケイブ」を作成、1984年に発表。その後、ゲームプログラマーとして独立。
株式会社エニックスに作品を持ち込み、2 作目の「マジックガーデン」を発表、これを契機にエニックスのゲームプログラマーとして活躍する。
PC-88 シリーズへの移植プログラミングや「ガンダーラ」のメインプログラミングを担当。また、グラフィックデータの圧縮技術など技術協力を担当する。
プログラミングの傍ら、株式会社アスキーより「マシン語ゲームプログラミング」を発刊、ベストセラーとなる。
以後も雑誌連載やマシン語、ゲームプログラミング書籍の発刊を行い、著書はゲームプログラマーを志す少年のバイブルとなった。新日本プログラミング初代総帥を務める。


ゲーム作品:
【代表作】
ホーンテッドケイブ(幽霊洞窟)
マジックガーデン
エルドラド伝奇 <PC-8801移植>
地球戦士ライーザ <PC-8801移植>
北斗の拳
ガンダーラ
プラジェータ
【技術協力】
ジーザス(J・E・S・U・S)
ULTIMA Ⅰ
バーニングポイント
POOL OF RADIANCE
ジーザスⅡ(J・E・S・U・S ][)

著書:
マシン語ゲームプログラミング/サウンドプログラミング/ゲームグラフィックス/マスターバイブル
はじめてのマシン語
マシン語秘伝の書
燃える闘魂マシン語伝説Ⅰ~Ⅳ
ゲームマシン語・入門編/シューティング
メイキング・オブ・コンピュータRPG
Delphi2.0 ゲームプログラミングの応用50例
パワープログラミング編/トータルプログラミング編
Visual Basic ゲームプログラミングの応用50例
パワーテクニック編/トータルテクニック編


サポーター会員限定コンテンツ:
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写真:Nicolas DATICHE