Kōichi NAKAMURA

中村 光一(なかむら こういち)
1964年生まれ 香川県出身
ゲームプログラマー、プロデューサー

デビュー作:
ALIEN Part2(雑誌投稿「I/O」1981年5月号)
ドアドア(商業作品・1983年)

主な作品:
ドラゴンクエストシリーズ(1~5)
サウンドノベルシリーズ
不思議のダンジョンシリーズ


本人からのメッセージ:
保存への感謝とともに、ライブラリーが増え、発展することを期待しています。

小さい頃からゲームが大好きで、よくデパートの屋上とかにあるゲームセンターで遊んでいました。おじさんに椅子をかりてピンボールをしたり、ドライブゲームをしたり、戦車を大砲で撃ったり…。
そして、スペースインベーダーの登場は衝撃でした。学校が終わったら、毎日、ゲーセンです。名古屋撃ちもマスターして、18万点のハイスコアの時、おじさんにお店終わるよ~って、諦めたのが懐かしいです。

高校に入学したら、なんとパソコンでゲームのデモをやっている部活があるじゃないですか!それから、どっぷりプログラムにハマりました。ゲーセンのゲームと同じものを家でやる!を目標に、勉強そっちのけで、毎日プログラムです。

当時は、ビデオカメラとかも無いですし、とにかく自分でやって、記憶です。
そうやって、ただただ、一生懸命作ったプログラムが、いまだに、ちゃんと保存され、そして当時遊んでくださった皆様の思い出にも記憶され、喜んでもらえるのがとても嬉しいです。

数々のタイトルを作ってきましたが、時代の流れの中で、忘れ去られてしまうんだろうなぁ…と思っておりましたが、YouTubeなどでは、いまだに、昔のタイトルを楽しく遊んでる動画がたくさんあり、しかも視聴回数もすごいです。
そして、あらためて、これらの楽しかった思い出のタイトルの数々をしっかりと、記録保存してくださっている協会に深く感謝いたしますとともに、これからもたくさんのライブラリーが増えるよう、ますますのゲームの発展に期待します。


略歴:
高校時代にPC-8001を購入。プログラム開発を行い、アーケードゲームの移植作品の雑誌投稿で名をあげる。
PC-8801を購入後、エニックス主催の第1回ホビープログラムコンテストにオリジナル作品「ドアドア」で応募。準優勝を勝ち取り、同作品でプロフェッショナルのゲームクリエイターとしてデビューを飾る。
大学進学に合わせ上京し、新作「ニュートロン」の開発を行った後、大学や高校の友人らと株式会社チュンソフトを設立。
その後はコンシューマー機での開発に参入し、「ドアドア」「ポートピア連続殺人事件」のファミコン版を制作の後、「ドラゴンクエスト」をメインプログラマーとして制作。
ドラゴンクエスト2や3のプログラミングに従事するが、以後はプロデユーサー、ディレクターとして同社の作品に多く携わり、サウンドノベルシリーズや不思議のダンジョンシリーズなどを発表。国内のコンシューマー市場
に新たなジャンルを定着させる。
2005年にスパイク・チュンソフトとして合併後は同社会長へ就任。
2020年に会長を退任。


作品:
スクランブル
リバーレスキュー(雑誌投稿)
ドアドア
ニュートロン
ポートピア連続殺人事件(ファミコン移植)
ドラゴンクエストシリーズ(1~5)

サウンドノベルシリーズ
(弟切草、かまいたちの夜、街、428)

不思議のダンジョンシリーズ
(トルネコの大冒険、風来のシレン)


写真:Nicolas DATICHE