ミステリーハウス


スタークラフトより1983年4月に発売


アップルIIからの移植ゲーム

「ミステリーハウス」は、アップルII用にシェラ・オンライン社が発売した同名のゲームをスタークラフト社が移植したアドベンチャーゲームです。シェラ・オンライン社は、ハイレゾアドベンチャーゲーム(絵入りのアドベンチャーゲーム)を初めて商品化した会社で、当時全米の売り上げ第一位を誇っていました。第1弾がこの「ミステリーハウス」です。このゲームはアメリカにおけるハイレゾ版アドベンチャーゲームの基礎を築いたソフトとしても有名で、フランス語版など全世界にその名を轟かせた有名なソフトです。10万本くらい売れたようです。

スタークラフトは、このアドベンチャーゲームに目をつけ、シェラ・オンライン社にプログラマーを派遣し、国産のマイコンへの移植に成功し、これらの輸入販売を行ないました。


遊びかた

伝説(?)のゲームといってもよいこの「ミステリーハウス」。実は同名のゲームが、スタークラフトから移植される以前にマイクロキャビン社から発売されていました。ゲーム内容は明らかに異なっており、それぞれがオリジナルの作品です(マイクロキャビンが当時有名だったシェラのゲームを真似て作ったと思われます。事実関係は不明ですが)。ただ、シェラのミステリーハウスの方が出来としては圧倒的にすばらしいです。当時ディスク版のみの発売だったのでプレーしていない方も多数おられると思いますが、ぜひ一度プレーしていただきたいものです。

ゲーム説明を画面上から抜粋:「ミステリーハウスは部屋数の多い、古い館が舞台となっています。あなたが家に入っていくと、7人の見知らぬ人々がホールに集まっていますが、この人たちはすぐに屋敷内のどこかに散ってゆきます。あなたが次にこの人たちと出会うときはみな死体となっているのです。あなたは犯人に殺される前にその殺人鬼を見つけ出さなくてはなりません。」

さてゲームの進行は、「名詞」+「動詞」の組み合わせを入力して進めていきます。移動するときは、「キタ」「ミナミ」などと入力します。階段は「ウエ」「シタ」です。 では、このゲームどのように進行していくのか、序盤をちょっとやってみましょう。


ミステリーハウス序盤攻略

ゲームが開始されると、まず家の前にいます。「キタ」と方向を指定してもダメ。「イエ ハイル」でもダメ。「ドア アケル」でもダメ。「イエ チカズク」でもダメ。たった家のそばに行きたいだけなのに、いきなり悩ましてくれます。答えは「カイダン ノボル」。いきなりやられたって感じですが、ちょっとだけ階段がみえているのがポイントです。これ以外にも回答はあるようです。



階段をあがると玄関の前にきました。ここはドアを開けて中に入ればOK。「ドア アケル」「ドア ハイル」。



家に入ると男女7人がホールにたむろってます。彼らは肉屋のビル、医者のグリーン、お針子のハリー、煙管工のトム、調理師のデイジー、墓掘り人のジョー、機械技師のサムです。メモがあるので、ちょっとひろっておきましょう。



さてホールは左右に部屋があり、上に階段、北にドア、実は南にもいけます。とりあえずは西にいってみると、台所があります。ここには冷蔵庫、ガス台、戸棚があります。まずは戸棚をあけるとマッチがありました。ラッキー。さっそくとっておきましょう。続いて冷蔵庫をあけてみましょう。



中には水差しが入っているようです。「ミズサシ トル」で水差しをとっておきましょう。しかし、水差しときたらピンときたことがありますね。そうです、中に水を汲めます。幸いなことに台所に流しがあったので、ここで水を汲みましょう。「ナガシ ミル」。



流しになにかおっこちています。バターナイフのようです。とりあえず拾っておいて、「ジャグチ ヒネル」、「ミズ クム」で水差しに水を汲みました。さて、これでとりあえずホールにもどってみましょう。



ホールに戻るとさっきまでいた男女がいなくなっています。みんなどこかに行ってしまったようです。では南にいってみます。



南にいくと食堂がありました。ランプとロウソクがあります。ここでは、ランプは残念ながらとれませんので、ロウソクだけをとっておきます。ちなみにローソクと入力しても受け付けてくれません。この部屋はさらに南にドアがあるので、さっそくドアをあけて先に進んでみます。



垣根に囲まれた裏庭にでました。なんと誰かが倒れています。よくみると、機械工のサムのようです。鈍器で頭を殴られたようです。早くも一人めの死体とご対面したわけです。 ここから、フェンスに沿って北に道があるようなので、北にいってみます。



ドアがあるので、開けて入ってみます。



長く使われていない図書館のようです。ほこりがたまっています。ここにもメモがおちているので拾ってよんでみると、「7-6=1 THEN I AM DONE」とよくわからないメッセージが書いています。要するに7人のうち6人が死ねば自分だけお宝にありつけるということが言いたいのでしょうか。誰がこんなこと書いたんでしょうか。この部屋では、他に何もできなさそうなので、西に戻ります。西に戻ると最初のホールにでます。今度は階段をあがってみましょう。



階段をあがると左右に通路があり、奥にもいけそうです。さらに階段もみえますね。では、まず東にいってみます。



部屋の前のようです。では入ってみます。



入るといきなり部屋の外からナイフが飛んできました。恐いですね。誰かが私をねらっています。気配もなく近づいてくるヤツなんていったいどんなやつなんでしょうか。ベッドに刺さったナイフは強く刺さっていてぬけないようです。しょうがないので、部屋を出てさらに東に行ってみます。



小さな寝室にきました。おっと誰かが倒れています。お針子のサリーのようです。頭に大きなコブがあるので、またなにかで殴られたようです。彼女の手には金色の髪の毛が握られています。犯人と争ったのでしょうか。ここでは、他にやることがないので、外にでます。しかし、先ほどから「ダンダン クラクナッテキマシタ」というメッセージがずっと出ています。実はこのメッセージをそのまま聞き逃していると、画面が真っ暗になって、何もできなくなってしまいます。持ち物にローソクとマッチがあるので、ローソクに灯を点しましょう。



さて、先ほどの階段を登った通路に戻って今度は西にいってみます。また死体があります。今度はドクターのグリーンのようです。どうも傷口から刺し殺されたようです。恐いですね。



今度は一番端の部屋にきました。子供部屋のようです。ノートがあるので、拾って読んでみると「You will never find it! It's all MINE」などとふざけたことがかいてあります。



今度はまた階段のところに戻って、突き当たりの部屋にいってみましょう。どうも書斎のようです。変な絵が飾ってあります。なんの絵なのでしょうか。動かすことはできないようです。しかたないので、奥の部屋にいってみます。



フロ場のようです。あ、また死体があります。これで4体めですね。肉屋のビルのようです。なにかで絞め殺されています。タオルがあるので、とっておきましょう。



さて、二階はほぼ探索したので、さらに上にいってみます。螺旋状に階段がのびているので、登ってみましょう。



屋根裏部屋にきました。トンカチが落ちています。「トンカチ トル」とやっても拾えません。でも、あきらめてはダメです。「カナヅチ トル」ではどうでしょうか。成功しました。昔のアドベンチャーはちょっとぐらいダメでもあきらめてはダメです。言葉を変えてやってみましょう。ハシゴがあるので、登ってみます。頭をぶつけてしまいました。なにもできないので、奥にいってみます。



物置にきました。宝箱のようなものがありますが、鍵がかかっていて開きません。どうしたらよいのでしょう。やっぱり地道に鍵を探すしかないようです。さて、これで行けるところはほとんどすべていってみました。しかし、死体が4つ出てきた以外は、たいした収穫はありません。



・・・・いいところですが、紹介としてはこれくらいが十分でしょう。ではこれからプレーする方へすこしだけ今後のヒントを差し上げましょう。このゲームのもっとも難関と思われる演出が、食堂にいくと起こります。なんとロウソクに火をつけたまま食堂にいくと、かならず火事になってしまうのです。だからといって食堂にいかないと実はまったくこのゲームは進みません。食堂の火事は「起こるべくして起こる」イベントなのです。持ち物に水がありますね。火事が起こったらまず何をしますか? 考えればすぐにわかりますね。さて、もう一つ。台所に戸棚がありました。実はこの戸棚を動かすことができます。そして動かすとレンガがでてきます。まだ使っていないアイテムでそれを壊すと・・・。

どうでしょうか。興味は持った人はなんとか入手してプレーしてみてください。ただし、スピードが遅いので、V1Hモード、8MHzでプレーされることをお勧めします。


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