ぱのらま島へようこそ。我々が、汝を呼んだのは他でもない。
我々人類の育ち始めたこの世界を汝の力にて、救ってもらいた
いのだ。人類はあまりにも弱すぎ、その為 いつも悪魔達の思
い通りに働かせられ続けて来た。いかなる理想郷も、それら悪
魔達により、荒廃し破滅へと導かれ、岩と砂に還元されてしま
った。ぱのらま島は、滅亡から生き残った人々の最後の地であ
り、人類と言う種族の最後の希望なのだ。気高き汝よ、我が人
類を邪悪な悪魔達より救ってくれる事を、私は望む。
■ぱのらま島の世界へようこそ!
とはいってももう14年も前の話なんですけどね(笑) どもども。ゲスト参加の
市川と申します。今回は「ぱのらま島を熱く語るがよい」とのことなので語らせて
貰いますね。
このゲームが発売されたのは '83のこと。もう14年も前のことなんですね。あ
の頃はまだ木屋さんもサングラスにアロハシャツ、サンダル履きという格好だった
らしいですが…。彼がこのゲームを出した頃は後に天才プログラマーと呼ばれ
るようになるなんて誰が予想したでしょう。
ちなみに14年前、私はその頃このゲームにハマっていて…と言いたいところで
すがその頃にはパソコンを持っていなくて、実際にプレイしたのは2年前のことで
す(よく見つかったな)。
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■ぱのらま島をプレイして
[かっちょいいタイトル画面]
まずディスクをブートすると(懐かしい言い方だな)テキスト文字でPANORAMA TOH
の文字が浮かび上がります。…あれ?いつまで経ってもゲームが始まらない。う~
む、この時はまだディスクアクセスを早くする方法なんてなかったのね。タイトル
画面が出るまで待つこと約1分。やっと出ました。初めてタイトル画面を見た時は
結構驚きました。パッケージの絵を元に描かれているんですが、まずシルエットが
あって部分部分が少しづつ姿を現していく…う~む、凝ってるぢゃないの。
そのまま放っておくと画面が上にスクロールしていってキャラクター紹介になり
ます。「戦車(出てこない)」「飛行機(勿論出てこない)」とか書いてあったり
して訳わからん。もしかしたら構想はあったけど入りきらなかったのかもしれませ
んね。…あ、思い出したけど昔あったBEEPという雑誌の木屋さんインタビュー
で「あのゲームはやりたいことが沢山あったけど、なにしろBASICだからねぇ。
全然出来なかった」と書いてあったような。そうか…そうだったのかぁ。ウルティ
マは1の頃にすでに宇宙船まで登場してたから、飛行機やら戦車を思いつくなんて
当然のこと。やっぱアレよアレ「Windowsで遂に登場!リバイバル・ぱ
のらま島」出すしかないね、これは。いやマジで。
おっと、続き続き。タイトルを見飽きたらゲームスタート。全体的なコマンドも
まだ初期のゲームだけあってだいぶ違和感を感じます。通常、スペースキーを使う
と思われるところでHELPキーを使ったりと、まだ操作方法もあまり確立されてなか
ったんですね。と、ゲーム画面が出るまでこんだけ話してもまだ余るくらいの相変
わらずの遅さ。やっと出ましたメイン画面。
[ぱのらま島 攻略法]
注意!!画面写真はほとんど文章と関係ありません。私(Y.ROMI)が強引に挿入したものです。こんな画面だという雰囲気だけ味わってください。
☆初日・前途多難な冒険の始まり
画面には、ぱのらま島の全体MAPと主人公が表示されています。さて、感動の
第一歩です。……あらやだ。いきなり落とし穴に落ちてしまいました。上では原住
民が「オチタ ハッハッハ」と妙にムカつく笑い方をして見ています。 私はこの地
を助ける為に来たのではなかったのでしょうか?なんで原住民にこんな仕打ちを受
けるのか非常に疑問です。まぁ良いでしょう、穴から出たら上の原住民を縛り首に
するとしましょう。……あれ?どうやって出るんだろ。ジャンプしてもまだパワー
が足りず上まで届きません。う~む、仕方ない。縛り首は勘弁してやるから助けて
おくれ。そう思って叫んだら原住民が助けてくれました。内心「最初から助けてく
れよ」と思いながらも、また落とされたら嫌なのでグッと我慢。笑顔で原住民と別
れました。
さて、穴から這い出しやっと冒険の始まりです。まずどこか街へ行こうと思い、
歩き回りましたが川がさえぎって向こう岸へ渡ることが出来ません。ちなみに私は
泳げません。一体どうしたら…思案しているところへ一匹のネッシーが現れました。
「お金くれたら背中に乗せてあげるよ」う~む、乗せてくれるのはありがたいがど
うも不安。それより食えそうだったのでピストルで攻撃。突然ネッシーが炎を吐い
てきて危うく黒こげ寸前。命からがら逃げたはいいけど結局川は渡れずじまいでし
た。どうしたらいいかわからないままジッとしてると夜が来ました。ぱのらま島の
夜景はなかなかのものでした。さて、明日こそは街に行かねば…。
☆2日目・とりあえず探索開始
朝が来ました。起床は6時と決めている私、規則正しい生活ですね。では出発。
昨日ネッシーに襲われたところ(先に襲ったのはこちらだが)は避けて別のところ
を探索していると川の向こうに船頭さんを発見。大声で呼ぶとこちらへ近づいてき
ました。「金くれたら乗せてやるよ」他に方法がないので金を払って乗せてもらう
ことにしました。貧乏なのに…。
しばらくすると無事向こう岸へ到着。早速街へ…と思ったら突然ライオンの集団
が現れました。闘っても勝ち目がないと悟り退却。よかった、追ってこないようで
す。一番身近にあったマジカルトゥの街へ行きました。……う~む、物価は高いし
ドロボウはいるしであまり収穫はありませんでした。でも道具屋で売っていたパワ
ードスーツ…欲しいなぁ。\20,000 もするけどあんなの着たら無敵ですね。
沢山の道具を袋に詰めて木の下でちょっと休息。ダブったものも多かったので街
で売ろうと考えていました。転売ほどおいしい商売はありません。頭の中ではぱの
らま島の平和は放っておいてハーレムを作る計画が浮かんでいました。
と、その時。突然足に激しい痛みを覚えました。しまった!毒蛇にかまれてしま
いました。慌てて草むらで薬草を探しましたがなかなか見つからず。やっと見つけ
た薬草を煎じて呑んで一安心。やっぱ悪いことを考えてはいけませんね。
この先もヘビにかまれる可能性があるので薬草を持てるだけ袋に詰めておきまし
た。そうこうしているウチにすでにあたりは夕方。そろそろ夜です。その前にお腹
が空いたので食事にしようと思いました。しかし袋を見ると実家から持ってきた食
料は残りわずか。オヤツのバナナもすでにありません。ふと木を見上げるとなんと
リンゴが沢山ありました。よくぞ私の為に育ってくれたと木を蹴っ飛ばしてリンゴ
を落とします。ゴンッ!落ちてきたリンゴが頭を直撃。リンゴはグチャグチャ。も
う食べられません。やっぱ文明の利器を使わねば…ロープを使ってリンゴを取り寄
せました。これで食料は安心。さて、明日に備えて寝るとしますか。
早起きは3文の得。今日も6時キッカリに起きました。とりあえず昨日原住民か
ら譲って貰った道具類を街で売ることにしました。いや、待てよ。昨日原住民が「
刀を7本集めなさい」とか言っていたなぁ…(情報収集を怠らない私。ぱのらま島
に平和が戻ったら探偵になろうかしら)他のダブった道具はともかく刀だけは全部
取っておくことにしました。他のアイテムは1つ残して全部さよなら。勿論、草む
らで拾った薬草を売ることも忘れません。僅かな額でしたがチリも積もれば山とな
るのです。
今日は他の街へも行ってみました。入口にモンスターがいたので電訳機を使って
話し合って中に入れてもらいました。まず道具屋へ行きます。あれ?こっちの店の
方がマジカルトゥより安いぞ。パワードスーツも\10,000 と半値です。でもまだと
ても買えませんけどね。もうちょっと街を歩き回ってみましょう。お、この街には
酒場があります。可愛いねえちゃんがいたので声を掛けるために一杯やりました。
おや?どうやらこのねえちゃんは仲間のようです。そういえば…合い言葉を思い
出しました。「合い言葉は”パスワード”だ」一瞬、ねえちゃんの顔に緊張が走っ
たかと思うと袋から何やら取り出しました「これから洞窟を探索することもあるで
しょう。これを受け取ってください」くれたのはレーダーでした。これで洞窟探索
もバッチリさ!
気分すっきり爽快。やっぱりベッドの上の目覚めは良いものです。なんか体力も
UPしたようです。さぁ今日もハリきっていきましょう。
今日は廃墟となっている城へ探索に行くことにしました。おや?またモンスター
が入口で頑張っています。なんてこったい。仕方ないので電訳機を使って話しかけ
ましたが、これが全然ダメ。うわ!襲いかかってきました。仕方ないのでこちらも
応戦。一撃で瀕死の重傷を…こっちが受けました。命からがら逃げだしました。弱
いなー俺って。くすん
今まで闘って勝った試しがないのでなんか武器を探すことにしました。よし、洞
窟を探索だ!近場の洞窟へ向かうことにしました。
洞窟に着くとびっくり。なんとドラゴンが入口で見張っているのです。即逃げま
した。あ~弱いって嫌ね。でも悔しいのでもう一度洞窟へ向かいました。あれ?ド
ラゴンがいません。どうやら今度は他の洞窟の入口を守っているようです。気づか
れないウチにさっさと洞窟へ入りました。
レーダーのおかげで通った道がわかるので、道に迷わなくて済みそうです。ん?
なんか近づいてきます。あ、デーモンです!と、突然いままで役に立たなかった7
本の刀が光ったと思うとデーモンは灰になってしまいました。デーモンの死体から
宝箱が現れました。え?どこに隠れてたんだって?…………謎は男のロマンなので
すよ。とりあえず開けましょう。お!なんと鎧が出てきましたよ先生(だれだ)。
早速ヨロイをまといました。よ~し、これでさっきの城のモンスターと戦えるぜ。
ハリきりすぎて砂煙が見えそうな勢いで城までかけっていきました。
城の入口には相変わらず先ほどのモンスターがいました。1ラウンドKOを宣言
してモンスターと戦闘開始。モンスターの攻撃は今の私には痛くもかゆくもありま
せん。一発で倒しました。どうやら鎧をまとうとパワーもあがるようです。とにも
かくにも感動の初勝利。今夜は眠れそうにありません。
城へ突入。なんかあちこちにフンドシ姿の場違いなおっさんが歩いています。違
う意味でモンスターより怖いです。ああいうのとは絶対にお近づきになりたくない
ものですね。げ、おっさんの一人が近づいてきました。「わし、この城の地図を持
ってるんだけど…」心の友よ。僅かばかりの金をあげて地図を譲ってもらいました。
持つべきものは友達です。
とりあえずドラキュラのいた通路を進みました。あれ?さっき向こうから見た時
は壁だったところが崩れて奥の部屋へ通じています。……もしかしたらドラキュラ
を倒したことによって呪いが解けたのかな?そんなことを考えながら部屋に入ると
宝箱がありました。僅かな警戒心と大きな欲望が頭を支配しながら宝箱に手を掛け
ました。………開かない。どうやら鍵が掛かっているようです。ちっ
そういえば他にも隠し部屋があったはずです。行ってみることにしました。
スキップランラン気分で宝箱を開けるとなんと\10,000 の金が入っていました。
これでパワードスーツが買えるぢゃないの。王様、迷わず成仏してください。
城から出るとなにやら異様な雰囲気を感じます。どうやら賢者の石を手に入れた
私に脅威を感じ、悪魔自ら私を殺しに現れたようです。姿は見えませんが、凄まじ
い殺気を感じます。う~む……とりあえず今日は寝よっと。
う~ん、むにゃむにゃ。眠いけど今日は闘いなのだ。あちこちから殺気を感じる。
でも姿は見えず…一体どうしたらいいのでしょう?賢者の石も敵の姿が見えないこ
とには使いようがないし。ま、いいでしょ、考えてても仕方ない。こちらから行動
を起こしながら相手の出方を伺うとしますか。
てなわけで今日は洞窟探索に精を出すことにしました。まだ行ってない洞窟も多
いしね。あ、丁度近くにドラゴンマウスの洞窟がありました。行ってみよっと。ラ
ンプとレーダーの手入れをしていざ洞窟内へ。
暗いなぁ…相変わらず。慎重に進むべし。ん?恐竜がいるぞ。いつの時代なんだ。
今日のこれからの戦闘を考えたら体力を温存しておかないとまずいな。よし、エサ
でもあげてご機嫌を取るとしましょう。「ほ~ら、エサだよ~ん」「え、いいの?」
恐竜は嬉しそうにエサをほおばりました。そして…「ありがと。お礼に君に魔力を
あげるよ。魔法が使えると便利だよ」え!?棚からぼた餅とはこのこと。どうやら
彼は宇宙から来た魔法の生物だったようです。ともかくこれで魔法が使えるように
なりました。
洞窟の外に出ると相変わらず悪魔達の魔力を強く感じます。よし、魔力全開。敵
よ、姿を現せ~!ビカビカビカー うわ、出た。7匹の魔物です。一匹が魔女ミナ
クスで残りはその親衛隊。どうやら先に6匹の悪魔を倒さないと魔女ミナクスの魔
力には勝てそうもありません。やるっきゃない。
そういえば…やっぱり原住民の助言で「オークとデビルが比較的弱いからまずそ
いつらから倒せ」とのこと。彼はどーしてあんなこと知っていたのでしょうか。
とりあえず助言通りオークとデビルに近づいて戦闘を挑もうと思いました。とは
いえ、素手やピストルでは勝ち目はない。よし、まずは街へ戻ってパワードスーツ
を買ってくるとしましょう。一昨日行ったあの街の店が安かったな…。
とりあえず街へ行きました。以前は電訳機を使って話し合った入口の魔物もうざ
ったいから今日はやっつけてしまいました。だって僕は強いんだも~ん。魔物を倒
して街へ入り、さっそく道具屋へ行きました。今日の僕は大金持ちなのです。「に
いちゃん。あのパワードスーツいくらだい?」「え?あれは大変高価でして\10,000
です。お客様には少々ムリかと…」「あ~ん?\10,000 だぁ?そんなはした金でい
いのか。ほれ、ポケットマネーで出しちゃうぜ」「おおお!あんた見かけによらず
金持ちだな。どうぞ受け取ってください」こうして私は全財産をはたいてパワード
スーツを手に入れました。
さっそく着ると今までの鎧とは桁違いのパワーを感じます。試しに木を蹴っ飛ば
してみることにしました。おお、今まで一つしか落とせなかったリンゴが木から全
部落ちてくるぢゃないの、凄いパワーだ。体中にリンゴが直撃しまくったけど壊れ
たのはリンゴの方。俺はなんともないぜ。うお!なぜか突然ライオンが襲いかかっ
てきたぜ。よし、相手になろうぢゃないの。バコーン ふっ…喧嘩を売る時は相手
を見てから売るんだな。捨てぜりふを吐きながらライオンを食料袋に詰める僕の目
は潤んでいました(ママ、昨日までの僕とはちょっと違うの…)。よし、いよいよ
悪魔達と対決だ!の前に今日はもう遅いからおやすみなさ~い。夜更かしはお肌に
悪いもんね。
昨日の朝は意気込んで起きたのに闘いがなかったのでちょっと物足りなかったけ
ど、今日こそは悪魔達を対決なのだ。とりあえずぅ~オークちゃんでも倒しに行こ
っと(強くなって気が大きくなってる)。「よっ、オーク。元気か~い?今から僕
が君を倒してあげるからね」「グルルルル……」「おお、怖い。そんな怖い目で僕
を見つめないでくれよ。そんなことじゃ女の子にもてずに一生童貞だぞ」この一言
でなぜか怒り狂ったオークが僕に向かってきました。もしかしたら図星だったので
しょうか。
とりあえず初戦開始。賢者の石の魔力を引き出してオークに投げつけました。一
発…二発…バタッ。あっけなくオークは倒れました。なんかオークが哀れなので慰
めの言葉をあげました「オーク…おめぇが弱いんじゃねぇ。俺が強すぎるだけさ…」。
なんか一瞬オークが呆気に取られたように見えましたがそのまま息絶えました。よ
し、次はデビル君との闘いです。
「デ~ビルく~ん」叫びながら歩いていると突然頭上から「呼んだかぁ~?」と
デビル君が現れました。バキューン!現れた瞬間、賢者の石の魔力をぶつけてやり
あっという間にケリがつきました。「き、きたねぇぞ…」悪魔に言われたくないの。
こんな調子で3匹4匹…6匹のミナクスの側近を全部倒してしまいました。途中
賢者の石の魔力がなくなったので、再び王様の幽霊に魔力を注入してもらいました。
賢者の石があれば僕は無敵ね!このまま世界征服でもしたくなる自分が怖いです。
よし、ミナクスいざ対決ぢゃ!っと、その前に王様に賢者の石の魔力を入れ直し
てもらおっと。最後の闘いの時に魔力が切れたら洒落になりませんからね。
王様の前に来ました。「やぁ、心の友よ」「だれがじゃ…言っておくがもう魔力
はないぞ。賢者の石は打ち止めぢゃ」「………なめんなクソじじぃ~!」賢者の石
の魔力がなければどうあがいてもミナクスには勝てるはずがありません。このまま
船を出してぱのらま島から逃げ出したくなりました。しかし船はどこにもありませ
ん。先日の船頭さんでは川を渡るのが精一杯だし、ネッシー君は怒って乗せてくれ
ないし…。仕方がないので、ミナクスに謝ることに決めました。
「あ、ミナクスさん。へっへっへ、今日もお美しいことで…。あ、これ差し入れ
です。どうぞどうぞ、一生あなたに尽くしますよって」ん?なんかミナクスの様子
が変です。おお!どうやら気を良くしたようで賢者の石に魔力を与えてくれました。
持つべきものはスネ夫の二枚舌です。
賢者の石に魔力が戻れば怖いものはありません。くたばれミナクス。
う~ん、むにゃむにゃ…体中が痛いな。あ、そうか、昨日はミナクスと一騎打ち
があったんだっけ。ミナクスですら賢者の石の魔力を取り戻した私の敵ではありま
せんでした。この俺様が10秒も忠誠を誓ったんだからミナクスも満足でしょう。
この世は下克上の時代なのです。
さ~て、ミナクスも倒したことだし、これからどうしようかな。おお、そういえ
ば相変わらず博学な原住民が「ミナクスを倒すことが出来たら、ピラミッドへ行く
と良い」と言っていたな。よし、最後の探索に行くとしますか。
ピラミッドは川と森に囲まれていましたが、パワードスーツをまとった私の障害
にはなりません。ピラミッドの中に入り、頂上を目指しました。勿論、落ちている
金塊をこっそり拾うのも忘れません。頂上を見るとUFOが去って行くのが見えま
す。どうやらミナクス達は宇宙からの侵略者だったようです。偵察に来ていた仲間
も私に恐れをなして帰っていくようです。一昨日までの僕とはちょっと違う…再び
涙腺が緩みそうになりました。その時、後ろから声がしました。「よくぞここまで
来た…勇者よ」勇者と言われて振り向かない男はいません。目を輝かせて振り向く
と、そこには巨大な神像がありました。可愛い女の子じゃなかったのが残念です。
「勇者よ…よくぞミナクスを倒してくれた。私はこの地を守る神。ミナクスの魔
力によって封じ込められてしまっていたがな…。しかしそなたが奴を倒してくれた
おかげで儂は復活することが出来た。この地を再び美しい大地に戻してあげよう…」
ミナクスに勝てなかった弱っちい神様はそう言うと、突然まばゆい光を放ちました。
……気が付くと私は大地に倒れていました。今までと違う美しい大地です。そう、
ぱのらま島に平和が戻ったのです。勿論、私のおかげです。
■編集後記
なんか随分と長くなってしまいましたが、まぁこれも私のぱのらま島への思い入
れが深い証拠ということで勘弁してください。
このゲームは随分と探し回りました。6年くらいは探しましたね。手に入った時
は嬉しくて、学校をさぼってやりこんでしまいました。しかし…フロッピー、マニ
ュアル、地図は手に入ったのですが、一番欲しかった箱が手に入らなかったのです。
一度でいいから実物を見てみたいのでどなたか持っていたら譲ってください。勿論
お金は払いますので。う~欲しいよぉ。
あ、そうそう。攻略法の中でミナクスと闘うシーンがありますよね。あの賢者の
石にミナクスから魔力を貰うシーンは本で読んだもので、実際のところはよくわかり
ません。実は私はあそこがどうしてもわからなくて、プログラムを書き換えてクリ
アしてしまったもので(非道)。
そうそう、話は変わってこのゲームにはMAPや操作コマンドをプリントアウト
する機能もついていました。ちゃんとぱのらま島の全景が描かれたMAPがプリン
トされて驚いたものです。
それではファルコムからリバイバルぱのらま島が出ることを願いつつ、この辺で
失礼します。
文章:市川氏
「ぱのらま島」に関連するすべての画面写真、パッケージ写真の著作権は株式会社日本ファルコムに帰属します。
え~、内容的にはウルティマの影響を強く受けているゲームです。コマンドなん
かもそっくり。日本ファルコムといえば当時、アップルの販売店だったようですか
らごく自然なことかもしれませんね。が、しかし。ウルティマの影響を受けてどう
やったらこんなゲームになるのか非常に疑問。なんちゅうか、実に「くだらない」
というか…。このバカバカしさがこのゲームの味ですね。でもね、ゲーム
を語る時に私がいつも思うことは、そのゲームの雰囲気や、そのゲームそのものが
「好きか嫌いか」だと思うんですよ。私は好きです、このゲーム。
街を出て再びぱのらま島を探索していると原住民が現れました。どうやら縛り首
の刑に決定している相手とは違う人のようです。お、道具を持っていました。少し
ばかりの金を渡すと道具を譲ってくれました。他の原住民からも格安でいろいろな
道具を譲って貰ってホクホク気分。いやぁ悪いね。途中で縛り首君にも出会いまし
たが道具を譲ってくれたので許すことにしました。なんて寛大な私でしょう。
☆3日目・なんとなく煩悩な一日
これでこの街には用はない。出るとしよう……いや待て。何やら怪しげな兄ちゃ
んが声を掛けてきました「いい娘いるよ、ウヒヒ」。なぬぅ!これで行かねば男が
すたるってもんです。いざ未知なる世界へ…ハァハァ。ん?何やら店の入口が騒が
しいな。うっ警官だ!ガサ入れか…ちっ。一応、署まで連行されましたが注意を受
けただけで釈放してもらいました。とりあえず今日はもう遅いし、未知の世界への
飽くなき探求心のせいで疲れているので(どれのことだろ)、今日は街のホテルに
泊まることにしました。
☆4日目・賢者の石を入手!
地図を見るとどうやら隠し部屋らしきものがあるようです。しかも困ったことに
出口も隠し部屋と同じになっているのです。壁を壊さなくちゃこの城から出られな
いな…そんなことを考えながら歩いていると突然ドラキュラが現れました。慌てて
街で買った十字架を投げつけるとドラキュラは一瞬にして灰になりました。なんか
勝てる時は勝てるようです。これからもこの調子でいきたいものですね。
他の隠し部屋の奥へ行くと王様の幽霊がいました。かつての城の主のようです。
彼は不思議な魔力を感じる石をくれて言いました「これは賢者の石という。この石
があればそなたが魔力を持った時、強力な武器となることだろう。魔女ミナクスを
倒し、ぱのらま島に平和を取り戻してくれ」ここで嫌だと言ったらどうなるだろう
とか考えながらも実行に移さず、とりあえず石を受け取りました。幽霊を相手にす
るのも気味が悪いのでさっさと立ち去りたいものです。「待ってくれ」王様が私を
引き留めました。老人の世間話にはつきあってられないので露骨に苦笑いをして振
り向くと、王様が鍵を渡してくれました。「この鍵で宝箱が開くはずじゃ。持って
いってくれ」一生あなたに尽くします。
☆5日目・悪魔達との闘いを控えて
☆6日目・ミナクスとの対決
☆7日目・謎のピラミッドへ。そして平和が訪れた
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