ハイドライド 攻略by 市川氏
T&ESOFTより1984年12月に発売
ハイドライド登場
1984年はアクティブRPGの創世記であった。この時代は3つのアクションRPGがほぼ同時期に市場を賑わせた。日本ファルコムからは「ドラゴンスレイヤー」。コスモスコンピューターからは「カレイジアス・ペルセウス」。そしてT&Eソフトからはこの「ハイドライド」。今回はこのハイドライドについて語らせて貰うとしよう。
てなわけでさっそく座談会
A:謎の語り屋からて氏
B:謎のぽっくり屋店員
B …………。
A ん、どした?
B なんか最近、私たちのレビューってゲームの説明とかまともなレビューを全然書いてないような気がするんですが…。なんでいきなり座談会にしちゃうんですか?
A ああ、だってさぁ。そもそもこのHPに来る人で一つのゲームのレビューを見る人なんてのは少なくとも”そのゲームを全く知らない人”なんてのはいないんじゃないかと思うよ。それにこれだけ有名なゲームでしょ?今更ゲームの説明なんて書いたってHPの容量の無駄遣いでしょ。
B はぁ…。まぁたしかにそれはそうかもしれませんね。
A てなわけでこのゲームに対して大いに語ろうではないか。
B ふふ…僕にこのゲームを語らせたらちょっとうるさいですよ。
A そうか、静かにしゃべってね。
B いや、そういう意味じゃなくて…。
ハイドライドとは
A この当時で面白いのが、アクションRPGっていうジャンルがまだない時代だから各メーカーごとに言い方が違うんだよな。リアルタイムRPGとかアクティブRPGとか。
B そうですねぇ…。
A ……。
B ……。
A ま、どうでもいいか。
B 続かなくなりましたね(笑)
A うん(笑)
B ところでこのゲームについてはどう思います?
A いやぁ~凄く良く出来ていると思うよ。マジで。
B ですね。当時の国産ゲームでこれほどバランスの取れているゲームって非常に珍しかったと思うんですよ。
A うん。例えばレベルが上がると同じ敵を倒しても入る経験値が減っていったりね。でもそれじゃ弱い敵のいる平地にはもう行く価値がなくなるかっていうと、レベルがある程度あがるとスライムやゴブリンを倒すと更に強い敵が現れるんだよね(ただしPC-88版は倒しても経験値は入らない)。非常に無駄のないゲームだったと思う。
B それに進む順序も、どこから行ったらいいかわからなくなることが多いのが当時のゲームだったじゃないですか。でもこのゲームはちゃ~んと行く順序がわかるように設定されてましたよね。
A だな。今では会話とかで次はどこへ…となるけど、このゲームはアイテムを手に入れる順序で導いていたんだよな。
B このレビューを書くにあたって久しぶりにPC-8801版をプレイしてみたんですが、非常にバランスが取れていたことに感心しましたよ。
A うん。あと全体の雰囲気も素晴らしかった。なんちゅうかこう、当時の少年の夢がぎっちり詰まっていたというか…。グラフィックの勝利かな。3Dダンジョンと違い世界がはっきりと見えていて、そこにスライムやドラゴンがいて、ダンジョンがあって川があって…。その世界を敵を倒しながら歩き回って強くなっていくってのは夢があったよな。
B ファミコン世代で言えばドラクエ1のような衝撃があったわけですよね。
A うん、経験値云々のシステムの話じゃなくて、まぎれもなくロールプレイングゲームだったんよね、このハイドライドって。
機種毎の違い
A しかしこのゲームほど機種によって内容が違ったゲームってのも珍しかったんじゃないかな。
B ですねぇ。謎の答えも違えばシステムもいろいろな変更がありましたしね。
A PC-88版ではメモリセーブ機能とかもなかったし。FM-7版では隠れキャラが多かったんだよな。MSX版はダンジョンのMAPが簡略化されてて、こじんまりとしてた。
B そして極めつけはX1版でしたね。
A そう。グラフィックは綺麗だし、画面切り替えじゃなくて唯一のスムーズスクロールだった。ラスボスのバラリスも攻撃してこなくてで~んと構えてただけだったけど、それがまたカッコ良かった。あれは最高のデキだったな。
B でもスムーズスクロールのおかげで強い敵がず~っと追いかけてくるという(笑)
A いや、俺はアクション派だから許す。
B でもウィルオーウィスプが地上を徘徊してるのはキツすぎっすよ。壁を越えて追いかけてくるし(笑)
A う…あれはたしかに。しかも俺はテープ版でクリアしたから余計につらかった。メモリーセーブもないし(涙) すぐ死んでまたテープでロード…。
B ま、本当にアクション派向けだったのがX1版ってのは異論のないところでしょぅね。
A ちなみにグラフィックが最高に綺麗だったのがMSX2版。初めて見た時は鼻血が出たぞ。
B 僕なんかおしっこチビりましたよ。あれは凄かったですね。
A ……触るな。
B うふ
てなわけで
B 「求む!リバイバルハイドライド」でしょ?
A ……先に言うな。
B ではまた他のゲームのレビューでお会いしましょー。
アイテム入手法(PC-8801版)
<文章 市川氏>
ハイドライドに関連するすべての画面写真、パッケージ写真の著作権はT&ESOFTに帰属します。
十字架 ローパーの迷宮の近くにある宝箱に入っている。 永遠のランプ 十字架を取り、ヴァンパイアの迷宮にいるヴァンパイアを倒すと現れる宝箱に入っている。 鍵 ゴールドナイトが徘徊している宝箱だらけの迷宮にある。ほとんどの宝箱はダミーで、一つだけ本物がある。そこに入っている。 勇者の剣 ウィルオーウィスプのいる迷宮にある宝箱。 正義の盾 ゴールドアーマーとレディーアーマーがいる迷宮にある。レディーアーマーを3人連続で倒すと手に入る。 不死の薬 ドラゴンを倒して川の水を引かせた後、水路を歩き回ると落ちている。 宝石1 ゴールドアーマーを3人連続で倒すと出てくる宝箱。ただし鍵が必要。 宝石2 ゾンビの徘徊している墓場にある宝箱。鍵が必要。 宝石3 ドラゴンを倒して川の水を干上がらせた後に落ちている一つ目の宝箱。 妖精1 突っつくと蜂が出てくる木のウチの一つに隠れてる。 妖精2 突っつくと攻撃してくる木のウチの一つに隠れてる。 妖精3 魔法使いの呪文を5回程度うけた後に魔法使いを倒す。要するに、魔力を弱らせてから(呪文を喰らう度に受けるダメージが減っているのに気づくはず)倒すのだ。