温泉みみず芸者ネタバレあり by きたかZ氏
(株)CSKより1984年1月に発売
ウルトラバカゲー
またまたまたCSKレビューです。第4弾は「温泉みみず芸者」、このゲーム画面は地味でしっとりとしているのですが、内容はハルマゲドンです。ウルトラバカパワーに満ち満ちた本作のレビュー、どうぞ電源を切らずに最後までおつきあいください・・・それじゃあまずストーリーから・・・(註:今回、先にお断りしておきますが、文中の括弧書き(《 》)の言葉はあくまでもゲームからそのまま引用したものです。従って私の言葉ではありませんのであらかじめご了承ください(笑))
第1ラウンド・露天風呂での死闘
温泉芸者、「初江」(演:池玲子)は300万の賞金を賭けて《竿師》の「段平」と《SEX合戦》を行います。プレイヤーは初江となって見事この勝負の勝利者とならなければいけないわけです。で、サブ画面の《黒棒》は段平の興奮度、同じく《赤貝》は初江の興奮度をそれぞれ表し、先に《ボルテージ》を100%にされた方が負け。要するに先にイかされた方が負けなわけです。(しかも、負ければ段平に「売られて」しまうので絶対に負けるわけにはいかないんですね・・・) 前にレビューした「大奥」同様、また「男をイかせるゲーム」なわけです。トホホ・・・
さて、ゲームはというと初江が「合戦」前に露天風呂に入ってるところに突然段平が現れるところからスタートです。「いまここで勝負だ!」、そして何故かわかりませんが、「ジョウキョウハ フリダ」とあります。しかし逃げようとすると段平にすごい力で腕をつかまれるため、やむなくここで勝負することになります。とはいえ、相手は《SEX慣れ》した百戦錬磨の男ですんで、勝負を有利にさせるため、わざとけなして《エキサイト》させます。段平に「チイサイ」といってやると、段平のボルテージが10%アップ!(よくわからない男ですね・・・)
さらに場所を移しての戦いになるのですが、「脱衣所」を選ぶと修学旅行生にみつかり、「林の中」を選ぶと猿に邪魔される(苦笑)ので、「洗い場」に決め、アイテムの石鹸をつかうと2人の身体がまたたく間に泡だらけになります!しかしこれが逆効果となったのか段平は一気に責め立ててきます。そこで初江がとった行動は、「血がにじむほどクチビルを噛んで耐える」でした。(笑)「しぶといアマだ、くそっ!」と、段平もジレてきたのかさらに戦いの舞台を「湯船の中」に移し一気に反撃に転じます。「俺の『モノ』は自由に大きさを変えられるのだ、まいったか!」(すごいですね、男なら一度でいいから言ってみたいものです・・・)さらにそこで初江のとった行動は、「オケに水をくんで、頭からかぶる」でした。自分のボルテージを下げるクレバーな作戦ですね。(でも完全に「奇行」ですが・・・)段平は「こしゃくなやつめ、そんなことをしても無駄だ!」と・・・しかし、正気に戻った初江は、《潜望鏡 責め》で水中に潜り果敢にアタック!(ちなみにここで《松葉くずし》を選ぶとおぼれます。(当たり前ですが・・・))段平はたまらず、「ヤ、ヤメロ!」とうめき、「勝った!」と思った瞬間に逃げられてしまい、勝負はフリダシに戻ってしまうんですね。初戦は「痛み分け」で幕をとじます。
第2ラウンド・お座敷での激闘
お座敷に戻った2人は酒で勝負の前のひとときを過ごすのですが、前哨戦はもうはじまっています!勝利の手応えを感じたのか、目の前に300万がチラついてきたのか、初江は段平に興奮剤入りの酒を呑ませるという姑息な手段にでるのですが、さすがは段平、なかなかスキをみせません。そこで、油断させるために《お座敷ストリップ》を決行! 段平はあっさり呑んでくてれボルテージ20%アップのボーナスです!(しかし、初江の奇行もさることながら、段平のバカぶりも目にあまるものがあります・・・) 「さあ続きだ、かわいがってやるゼ!」とコーフンしだした段平が初江に挑みかかると、すかさず初江も《尺八》で反撃!段平はたまらず動きをとめ、決戦を求めてきます。
第3ラウンド・フトンでの決闘
勢いに乗った初江は、フトンの中で自分のムネに段平の「ナニ」(伸縮自在)をはさんでしごきはじめると段平は突如、「こうなりゃ奥の手だ!『秘技・スクリュードライバー』をうけてみろ!」(・・・・・(筆者絶句))段平は機械のような腰使いで一気に逆襲!しかし初江も前後に腰を動かし、段平を一触即発の状態に追い込みます。段平はたまらず初江にしがみつき身動きとれない状態にもどしてしまうのですが、奇行の人・初江はここでも信じられない行動にでます!「ドジョウを初江の「アレ」の中に入れてコーフンをさます」・・・って気づかないのか段平!!さらに「ひそかに用意してきたコンニャク」で段平を攻撃しますが、さすがにこれはバレてしまい怒った段平は《最後の総力戦》に出ます!
なすすべもなくボルテージが上がり続ける初江!しかしその時「神の声」が!・・・「最後の手段・一つだけある段平の性感帯をせめよ」と!決死の覚悟で初江は乾坤一擲の勝負にでます!そして見事急所にヒット!!「クッ・クソッ!」とうめいて段平もついに昇天!その安堵感で初江も一気に頂上へ登りつめました・・・
さて、壮絶な死闘を勝利で制した初江は300万を手に入れたはいいが、どういうわけか段平を夫婦となり、日毎夜毎、勝負を続けていると・・・落語のようなオチがついてハッピーエンドです。ああ、めでたしめでたし・・・
最後に残った感想としては、「(ありとあらゆる意味で)よく発売したなあ・・・(というか、できたなあ・・・)」が正直な気持ちです。CSKの作品はどれもバカなのですが、本作は少し違う方向性のバカですね。キャリーラボの「スターライトアドベンチャー2」と同格の「キ◯ガイゲーム」だといっていいんじゃないでしょうか・・・
これからプレイされる方がもしいらっしゃれば今回ははっきりいわせていただきます。「やめといたほうがいいよ」と・・・(笑)
(余談ですが、私、東映の「温泉すっぽん芸者」は観たのですが、シリーズの「温泉こんにゃく芸者」、「温泉みみず芸者」、「温泉あんま芸者」は観たことがないんですよね。とくに「みみず」はどんな原作だったのか気になって気になって仕方がありません・・・ビデオをもってらっしゃる方がもしいれば・・・ダビングさせてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!(笑))
「温泉みみず芸者」に関連するすべての画面写真、パッケージ写真の著作権は株式会社CSKに帰属します。
文章:きたかZ氏