概要 |
いまだに、これを超えるアドベンチャーゲームはあまりないだろう・・と思う。そんなすばらしいゲーム。モスクワのチェルノートン研究所で起った謎の大爆発。その影響力はすさまじく、世界の半分が死滅してしまった。そしてこの「大惨事」と呼ばれる事件から50年後の2039年、人類は突然、謎の生命体に襲われた。やつらは冬とともに出現して人間を殺し、ひそかに本人と入れ替わってみるみる社会に浸透していく。その手口から「スナッチャー」と名づけられていた。やつらは何者なのか? その目的は? これがゲームの謎であり、目的だ。まさにプレードランナーを彷彿とさせる世界。主人公はギリアン・シード。3年前から記憶喪失で、過去は謎につつまれている。これがプレーヤーである。ギリアンは、同じ記憶喪失の妻ジェミーとシベリアからやってきたが、現在別居中。軍の特殊訓練を受けて、ジャンカーに任命されるところからはじまる。ジャンカーとは、対スナッチャー特殊警察班のこと。いわばスナッチャー処理隊である。事件はいきりなりはじまる。ギブスンというもう一人のジャンカーから連絡が入った。「スナッチャーを追いつめた・・」と・・。スナッチャーの世界は広大なので、ここで書ききれないので、つづきはゲームをやってもらうとしよう。このゲームは小島さんの作品で、ともかく氏特有の世界観の練り込みはハンパではない。きちんとネオ・コウベシティの歴史や建造物、文化、さまざまなことにいたるまで、きちんと設定されていてマニュアルに載っている。これは次の「ポリスノーツ」でも同様である。また、ドラマを見ているような演出が次から次へと続き、プレイヤーを飽きさせない。相棒の「メタルギア」というロボットとの会話も楽しいし、敵スナッチャーがでてくると銃撃戦モードになったり、クイズがいきなりでてきたり、とメリハリもついていて、ただコマンドをいれてゲームを進めるだけ、というADVのジレンマを見事に解消している。ともかく完成度としてはピカイチ。 |