ロリータシンドロームby きたかZ氏
エニックスより1983年10月に発売
悲しきロリータエイジ
きたかZです、みなさんこんばんは!さていつもならダラダラ目に付いた(どうでもいい)作品をレビューしてるんですが、今回リクエストをいただきました。名指しでリクエストをいただいたとあっては書かなきゃ侠(おとこ)がすたるってなもんです。ええそうですとも。(笑)
さて、この「ロリータシンドローム」、エニックスが「森田のバトルフィールド」、「ドアドア」あたりで一息入れた後、何故か出た「マリちゃん危機一髪」、「女子寮パニック」などの「ロリコンゲーム」(死語)のひとつです。作者は望月かずみ氏で、この人と言えば忘れたくても思い出してしまうのが、光栄(!)から出た「マイロリータ」ですね。明らかに10歳未満の婦女子を脱がすわ、浣腸はかますわ、挙げ句の果てには、女の子の卵子を取り出して(生理はじまってるのか?)その卵子からクローンを作り出し、タイトル通りの自分だけの美少女(「マイロリータ」(苦笑))を作ろう!ってな、はにゃ~んな作品でした。ちなみにこの望月氏、現在では学研の「◯年の学習・かがく」誌に少年少女向けの学習まんがを描いてられるんですが、「マイロリータを作ろう!」なんて言ってた人に学習まんがを描く資格があるのかどうなのか甚だ疑問です。まァ、それはそれ、これはこれ、ナニはナニってことで・・・
悲しき運ゲー
ゲームをたちあげるとタイトル画面で、ウランちゃんというかテッカマンの南城二というか、「どうやって固めたの?」って聞きたくなるような髪型の少女がパンチラでお出迎えです。美少女の館、「メゾンロリータ」(苦笑)では、1号室から5号室まで、5人の美少女がプレイヤーが来るのを今や遅しと待ちかまえているそうで、「部屋に入って美少女と遊ぼう!」ってなわけです。んで早速1号室に入ると、台の上に少女が縛られており、天井からは電気ノコギリ!「10個あるカギの中から正しいカギを選んでさらわれた少女を助けましょう。チャンスは5回!」・・・って、ちょっと待って下さい、「少女と楽しく遊ぼう」じゃなかったんですか?しかも「さらわれた」って・・・要するに2分の1の「運ゲー」なわけですね・・・ゲーム部分はバカらしいので割愛しますが、助けられなければ当然少女は死んでしまいゲームオーバーです。テープ版ユーザーなら巻き戻して1からやり直しですね(苦笑)しかし、無事救出に成功すれば少女は(なぜか全裸で)お礼の言葉を言ってくれます。いきあたりばったりとはいえ、あまり嬉しかないですね。
気を取り直して2号室に入ると、そこではサーカスをやっており「君も飛び入りで少女とナイフ投げで遊ぼう!」、「遊ぼう!」・・・って言われてもはずしたら当然死んじゃってゲームオーバーなんですからねえ・・・1本投げるごとになぜかセーラー服の少女はハラリハラリと脱いでいくベタな演出で全裸にしたら次は3号室です。
3号室では、いきなり少女は病気です。電気ノコギリといい、ナイフ投げといい、なぜこんなにダークなんでしょうか?(苦笑)最初に少女を「やさしい言葉」で落ち着かせ、診察できるようにしなきゃいけないんですが、このアマ20回くらい言葉を変えて入力しても、「ソンナイイカタッテナイワ」としか言いません。はい、昔なつかしの言葉探しですね。だんだん帰りたくなってきました。どうにかこうにか診察させてもらい、正しい薬を注射できれば、1号室同様(なぜか全裸で)お礼の言葉を言ってくれます。普通の人ならだいたいここらくらいでゲームに嫌気がさすんじゃないでしょうか?(笑)
悲しき80年代
4号室は、今でこそ珍しくありませんが当時はセンセーショナルだった(と思われる)金髪少女と野球拳です。やっとロリコンゲーム(死語)らしくなってきました!しかし、少女の服(全7種)を脱がすには、「7連勝」する必要があり、途中で1回でも負けてしまうと脱いだ服を全部着てしまい、1からやり直しです。しかし大の大人が夜の夜中に7連勝すべくプチプチプチプチ、キーを叩いてる姿は親恋人には見せられませんね。(苦笑)からくも少女を全裸にするといよいよ最後の5号室です!そこはフォトスタジオになっておりタイトル画面のテッカマン少女がモデルなわけです。(5号室に先回りしてたんでしょうね、多分。)んで、パラパラ漫画のようなアニメで脱いでくれ、あんな姿やこんな姿を写真におさめるとハッピーエンドです。「マタキテネ(ハートマーク)」と言われましたが、多分もう来ません。(苦笑)
総合的に見て当時としても絵のレベルは高く、十分作品としても通用したとは思うんですが、クリアしてみてなんだか釈然としないこの気持ちはなんなんでしょうか?このゲームの持つ独特の「毒」のようなもののせいかも知れません。この感覚は今時のエロゲーでは感じられない気持ちですんで、ぜひやってみられるといいでしょう・・・って、無責任な事言っちゃいけませんね、すみません。(苦笑)
(余談ですが、やっぱりどう考えてもこの人に「学習まんが」を描く資格はないですね。うそだと思ったら実際やってみて下さい。もちろん、「マイロリータ」でも可です(苦笑))
文章:きたかZ氏
「ロリータシンドローム」に関連するすべての画面写真、パッケージ写真の著作権はエニックスに帰属します。