ドラゴンナイト by 平井氏
エルフより1989年12月に発売
「アダルト」ゲームから「美少女」ゲームへ
パソコンゲームでもっとも勢いがあるジャンルのアダルトゲーム。その起源は、パソコンが世に出始めたときから作られているが、こんなにも認知されているほどの存在ではなかった。昔のアダルトゲームと言えば、粗末で特に内容が薄っぺらいもの、いや内容があればまだマシであるというものだった。
それまでのアダルトゲームと言えば、エッチがメインだった。ゲームをプレイしていて楽しいとか楽しくないとか考えることは、全くといってなかった。むしろ「こんなもんだろ、アダルトゲームは」という理解しかしていなかった人が多かったはずである。
苦労してレベルを上げ、強い敵を蹴散らすと・・・そこにはとても嬉しいご褒美画面が現れたりする。ああ男って悲しいけど楽しい生き物だ(逝)どんなに辛くてもご褒美がある。アメとムチをうまく使い分けていたのである。
つまりHシーンをゲーム内ではアメとして使っているのである。ストーリー重視のRPGにおいて、物語の先を見たいのとHの続きを見たいというのに果たして差はあるのだろうか?いや無い(逝)
そして『2』からは、モンスターとして女の子が登場し、倒すと(助けると)、主人公が街に帰ったときにその女の子達が、大人のお礼をしてくれる(逝) ああ、男って・・・男って・・・倫理ではなく下半身で生きいるって言いきって良いでしょうか?(逝)
ちなみに私は、3Dダンジョンが苦手である。でも『ドラゴンナイト2』はマッピングしてクリアしました。・・・笑いたければ笑って下さい(逝)
では、なぜこんなにもアダルトゲームが認知されているのか?
それは『天使たちの午後』のお陰かもしれないし、笑いとお色気が満載の『カオスエンジェル』(このゲームをアダルトゲームと呼ぶかという問題は抜きにして)のお陰かもしれない。しかし商業的に大ヒットし、それ以後発売されるアダルトゲームの認識を変えたのは、間違いなく『ドラゴンナイト』だろう。
だが『ドラゴンナイト』は違った。3Dダンジョン型のRPGで、むしろ本格的RPGとして遊んでも何ら遜色がない。ただ違うのはたまに出てくるサービスシーンだ
けだ。このサービスシーンが、俄然やる気を沸かさせる(逝)
ゲームをどれだけ楽しく最後までプレイさせるかという制作者側が選んだ手としては、男にとっては有効すぎる手だったのではないだろうか。
文章:平井氏
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