ウィザード&ザ・プリンセス 攻略編
スタークラフトより1983年5月に発売
Story
あなたは気ままな旅人です。セレニア国のある村を通りかかると、村人が大勢あつまっています。何事かと近づいてみるとセレニア国王の布告文を読み上げる声が聞こえました。「つつしんで承れ!!汝らの王、ジョージ国王は大いなる災いを被られた。かの麗しきプリシラ姫が世にも恐ろしき大魔術師ハーリンに拐わかされ、山岳地帯のかなたハーリン城に幽閉されておわす。汝らの王はこう宣言なされた。何人であれ、姫君を無事に連れ戻した者には、王国の半ばを与えるであろう。」布告はそれだけですが、あなたを興奮させるには十分でした。勝手きままな放浪生活も冒険好きのなせる業。王国の半分とはなんとう報酬!即座にあなたの心は決まった。姫を救い出そう!!(マニュアルから抜粋)
(小パッケージはFM7版、大パッケージは88版)
ゲームの特徴
アップルIIでヒットしたシェラ・オンライン社の同名のゲームをスタークラフトが日本語版に移植したものです。アメリカでは、この時期にはアドベンチャーゲームは一般的に浸透したジャンルであり、シェラ・オンライン社、シリウス社、ペンギン社などの有名メーカーがこぞって良質アドベンチャーゲームを輩出していました。日本では、このソフトが移植された頃はまだ「アドベンチャーゲーム」という存在があまり確立していない時期であり、このゲームは、日本におけるアドベンチャーゲームの礎を築いた1本であるといえます。スタークラフトはこのゲームの発売後、「クランストンマナー」、「ユリシーズ」という有名なシェラ・アドベンチャーを移植しており、これらの移植ゲームが日本におけるアドベンチャーゲーム流行のきっかけを作りました。スタークラフト社が行った移植は日本のゲーム界に新たなアドベンチャーゲームというゲームジャンルを作り出したともいえるでしょう。
これらの移植ソフトの中で、「ウィザード&ザ・プリンセス」はファンタジックな西洋のおとぎ話を読んでいるようなストーリーで、さらにオールフルカラーの美しいグラフィックを持っていたために、親しみやすく、当時最も人気があった移植作です。途中に小人やヘビの王様、魔法使いなどが登場し、ゲームを盛り上げます。当時アドベチャーゲームといえば、「ウィザード&ザ・プリンセス」をなくしては語れないというほど、このゲームは一種独特の魅力を放っていました。
悪い点もあります。画面の描画速度とレスポンスの遅さです。実際アップルII版はプレーしたことがないので、移植が悪いのかわかりませんが(多分移植が悪いんでしょう)、画面を描くのに1分以上はざらにかかります。もちろん当時のPC8801初代でプレーしたときの話です。また、何かコマンドを入力すると、返答があるまで30秒以上かかります。冗談ではありません。
これにはさすがにクレームがきたようで、後に「ウィザード&ザ・プリンセス 高速描画版」というのがでました。しかし、これでも十分遅いです。
ゲームをちょっとやってみましょう
これより下は、ウィザード&プリンセスの解答になるようなことが書いています。ご自分でプレーしたい方は読まないでください。
ゲームを開始すると、あなたはセレニアの街にいます。街なんていっても砂漠のど真ん中にある街で、なんもないし殺風景だなぁ。街で買い物でもするかな。でも「ミセ ハイル」とかいろいろやってもここではなんにもできない。どうもこの街は特に関係ない模様。とりあえず北にいってみることにする。
いきなり強敵出現。でっかいヘビが行く手をさえぎっていて、これ以上進ませてくれない。うーん、なにかヘビを倒すものはないものか・・。どうしようもないので南の方へ行こう。
南の砂漠はとっても広く、きちんと地図を書かないと迷ってしまう。まずここが第一難関。こんなところ、行く必要があるのか? なんて思いつつも他に行くところがないので、さまよってみましょう。
小さな岩が所々にある。しかし、この岩を取る前によーくみてみるとサソリが隠れているのだ。むやみに岩を取るとあっという間にサソリに刺されてゲームオーバー。恐いですねー。でも、どこかにサソリがいない岩があるはず。がんばって探すしかない。そんなに遠くないところにあるのだ。
なんとかサソリが隠れていない岩を発見じゃ。よっしゃーこれであの忌々しいヘビをなんとかできそうだぞ。まっとれー。
はっはっは。どうだ。岩をぶつけてやれば、ヘビもこのとおり。私の前にひざまづけー。
さて、北の砂漠でしなくてはいけないことは、3つの呪文を知ること。この呪文がないと今後の冒険が全然進まないのだ。ちょっと進むと小枝が転がっている。これは拾っておこう。
穴の中にヘビが入っている。でも、ちょっとでも穴をみようものなら、ヘビに噛まれてしまう。なんとかこいつをおいだせないものかなぁ。あ、そういえばさっきとった小枝でちょちょいとやってやれば・・。(これで呪文の一つが手に入る)
ん?なにか変わったサボテンがあるぞ。中がくりぬかれているみたいだ。ちょっと中をのぞいてみると、クラッカーが入っていた。なにかに必要だからとっておこう。
やっとのことで3つの呪文を知ることができたら、もうこんな砂漠に用はない。さっさと先を急ごう。ずっと北に進むと崖が行く手を挟んでいる。飛び越えられそうもないし・・・。どうすればいいんだろう。・・・・こんなときこそ、砂漠で覚えた呪文をともかく唱えてみよう。3つもあるんだから、一つくらいはなんか進展あるかも。
案の定、うまく橋がかかった。しかし、すごい呪文だなぁ。ここに橋をかけてしまうなんて。ちなみに他の呪文をかけてしまうと、必要ないことが起こってしまうから注意。さっそく渡りましょう。
渡ったところに小屋があるので、とりあえず入ってみた。しかし、アドベンチャーゲームだと家に入るのは当然のようにやってしまうけど、実際泥棒だよ。誰か中に人がいたら普通怒るよなぁ。でも、この小屋は誰もいないから、リンゴでももらっちゃえ。でも、このリンゴ、食べると分かるけど毒リンゴなのだ。
ノームがいる。けっこう親切そうにみえるなぁ。でも「こんにちは」なんて話し掛けたら、こちらのアイテムを奪ってどこかににげてしまった。ちくしょー。この野郎、今度あったら絶対殺すぞ。しかし、困った、いままで苦労して手に入れたものが・・。
しょうがないので、ふらふらと歩いていると、川があった。落胆にくれていないで、やれることはやっておこう。幸い水筒は盗まれていないから、水を汲んでおこう。これをしとかないと後で大変なことになってしまう。
ちょっと進むとでっかい木があった。木といえば「登る」。やっぱここは登ってみよう。
登ってみるとかなり先の方まで見渡せる。海岸とボートがみえるなぁ。あそこまでいかないといけないみたいだ。でも、もっとよくみてみると、ボートの近くになにかがあるようだ。これを知っておかないと、ボートのところにいったときに知らないで通り過ぎてしまうぞ。
小高い土手がある。なんか土手に裂け目がみえるんだけど・・。裂け目は広げられないし、小さいから中にも入れない。なんかあやしいんだけど・・・。自分が小さくなれば入れるのかなぁ。あ、そうだ小さくなるといえば、ヘビから教わった呪文があるぞ。さっそくとなえてみよう。「HISS」。
やった。洞窟に入れた。やっぱり持つべきものは呪文だな。なんかしめっぽい洞窟だけど、わずかに先に光が見える。恐いけど進んでみよう。
おお、さっきクソノーム野郎に奪われた品々があるではないか!。そうか、ここはノームの家だったんだ。ばかめ、こんなところに置いておくなんてノーム君、甘い過ぎる。ついでになんかノームの物まで盗んでやろうと思ったけど、なんにもない。よくこんなところで暮らしているな。
洞窟から出ると木の穴から出た。こんなところにつながっていたのか。先を急ごう。
オウムだ。話すととっても紳士的なオウムみたいだ。さっき砂漠でとったクラッカーをあげたらとっても喜んでくれた。その代わりに魔法の水をくれた。これを飲むと一定時間に鳥になれるみたいだ。オウムさんどうもありがとう。クラッカーなんでこんなものくれちゃって。
ちょっと進むとライオンが目の前に現れた。もう少しで海岸なのに・・。このライオンが邪魔で全然先に進めない。どうしよう。どうもこのライオンはとってもおなかがすいているみたい。なにか食べ物あげればどっかにいってくれるかもしれないなぁ。そういえば最初からパンをもっていたからこれをあげてみよう。あ、なんか喜んでどっかにいっちゃった。いやー、ライオンがパンなんか喰うのかなぁ。まぁいいや。
やっとのことで、海岸にたどりついた。ボードがみえるからさっそく乗るか。でもちょっとまった。さっき木の上からなにかボートのそばに見えたよな。それを先にさがそう。
案の定、ロープが落ちていた。これはこの先でとっても重要なアイテムだから、とっておきませう。
さあ、魔法使いハーリンの住む城まで出発。でもまたまたマッタァ。ボートに穴が空いていいて、どんどん浸水しているぞ。どうしようー。もちものになにか穴をふさぐものはないのか。あ、毛布があったそれでも突っ込んだらどうだ。・・・・なんとか浸水がおさまったみたい。でも、これでやっと半分くらい。前途多難だなぁ。
やっと島に上陸したぁ。疲れた。ここまでどうやってきたかだって?それは「北北北東東*」でこれるのだよ。簡単簡単。この島でやることはどこかにあるハープをとること。実はこのハープすでにここの×印の下に埋まっているんだけど、一筋縄ではとれないぞ。
イカリがあるので、とりあえずとっておく。このイカリは後で非常に重要となる。
洞窟がある。入ってみても何もないが、はたして?
この島で難関な場面。上に小屋があるのだが、どうしても登れない。でもイカリとあるものを使えば簡単に・・。
シャベルを拾ってようやくここの×印を掘ることができる。しかし、掘った後になぜか海賊がでてきて箱を奪われてしまう。果たしてどこにいってしまったのか・・。
先ほどの洞窟に入ると、さっき盗られた箱がある。どうもこの洞窟は海賊のものだったようだ。さっそく箱からハープを入手。
さて、ハープを入手したものの、この島からどうやって脱出するのだろうか?この場面からあることをすると先に進むのだが、ここは持ち物に頼るしかない。
ようやく島を脱出。しばらく進むと、村の娘に遭遇。「この先にとても凶悪な鬼がいるの。気をつけてね。」だって。親切な娘だなぁ。
このゲームで最も難しい場面の1つ。虹が出ているが、あっという間に消えてしまう。その前に何かをしないと後でとんでもないことになってしまう。
渡ろうとするとあっという間に転落する橋。ここを通過するには、持ち物を1度向う側に送って、重量を軽くしないといけない。
問題のイジワルな巨人。しかし、この巨人、なぜか美しい音楽が好きらしい。
行商の人がいる。ここでなにを購入するかが重要。1度は失敗してしまうかもしれない。
やっとハーリンの城に到着。でも城門は固く閉ざされている。どうすれば城門があくんだろうか。モチモノをよくみてみよう。やっぱり城門はファンファーレとともに開くものだよね。・・・・答えいいましょう。ラッパをふくのである。
ということで、どうでしたでしょうか? この先のトリックもとても奇想天外なものばかりで、プレーヤーを驚かしてくれます。是非、みなさん自身でプレーしてみてください。ゲームを解いたときは本当にこのゲームのトリックの深さに感動するでしょう。
「ウィザードアンドザ・プリンセス」に関連するすべての画面写真、パッケージ写真の著作権はスタークラフトに帰属します。